鮮やかで見やすいことから、デジタルサイネージなどに使われるようになったパネルがLEDビジョンです。LEDビジョンは3色のLED素子で構成されており、この素子をひとかたまりにしてピクセルを作り上げています。つまり、1ピクセルは3色のLED素子で構成されているのです。素子はその後、均等の間隔で並べられタイル状のユニットとなります。
この小さなタイルを集め、複数組合わせることでLEDビジョンが完成するのです。タイル状ユニットを使用することは、LEDパネルのメリットにも繋がります。ユニットの組み合わせ次第では、サイズやデザインを自由自在に構成することが出来るからです。球状にすることや、らせん状に組み合わせることも出来ます。
LEDビジョンが従来の液晶ディスプレイと比べて圧倒的に明るい理由は、パネル自体が発光するという仕組みによるものです。液晶ディスプレイの光源はあくまで画面の下側に設置されるものでした。ところがLEDビジョンは、パネルそのものが光源となり発光します。明るさと見やすさには大きな違いが出ることも、納得出来ることでしょう。
加えて、ユニットで構成されているという点もメリットに繋がりました。複雑な形状を作り出すことが出来る、という点だけではなくベゼルという画面のつなぎ目が無くなったのです。枠組みが消失することで映像には臨場感が生まれ、よりリアルな空間演出や動画配信を行うことが出来るようになりました。